保育園・保育施設の開設に必要な備品をカタログリストから揃える
おむつを持ち帰りにするか、保育所で処理をするかは保育施設ごとによって異なります。衛生面から見ると保育園でおむつ処理することが多いですが、保育施設の大きさや運営方針によっても変わってきます。紙おむつが普及する前は、布おむつが一般的だったのでオムツを持ち帰る文化がありましたが、衛生上の問題から保育施設で処理をすることが多くなってきています。保育園でオムツを処理する場合は臭いがもれないように等、工夫しなければなりません。最近では、おむつを定額制で使えるサービスもでてきていますので保育園側としてもおむつ処理の方法をしっかりと考えていかなければなりません。
保育施設で処理をする場合にも、園児の保護者に持ち帰りをしてもらう場合にも気を付ける問題点があります。
おむつは長時間放置すると感染症のリスクが高まりますので速やかに処理をしなければなりません。使用済みのおむつを持ち帰ってもうう場合、保護者がおむつを処理をしないまま食品売り場等に入ることがあれば、衛生環境を守れなくなってしまいます。園児が下痢などでお腹を下している場合は感染リスクも上がりますので、おむつ交換は決められた場所で行い、速やかにオムツを処理しましょう。
おむつはビニール袋や消臭袋に入れて処理するのが一般的です。それでも、完全に臭いを抑えられるわけではありません。特に6~8月の夏場は匂いがきつくなりやすく、園で保管するにしても対策が必要です。持ち帰る保護者も帰宅途中、周囲への臭いもれを気にするでしょう。
おむつを保育園で処理する場合は、家庭ごみとして棄てることができず、廃棄費用がかかります。そのため、廃棄費用の削減として園児の保護者に持ち帰ってもらう保育園もあります。自治体によっては廃棄費用を負担、減額している場合もあるのでぜひ確認してみてください。可能であれば、保護者のメリットを考慮すると、廃棄費用はかかりますが保育園で処理することをお勧めします。
厚生労働省は「保育所における感染症対策ガイドライン」で、「交換後のおむつは、ビニール袋に密閉した後に蓋つき容器等に保管する。交換後のおむつの保管場所について消毒を行う。」としています。よって、園児の使用済みのおむつが入る大きさの蓋つき容器が必要で、なおかつ臭いがもれたとしても支障が出にくい場所に消毒できる保管スペースが必要ということです。
おむつ処理機は「おむつペール」や「おむつ収納容器」「おむつ処理ポット」などとも呼ばれています。蓋つきで臭いがもれにくく、簡単に捨てられるものが便利ですね。
施設で出るゴミを回収日まで屋外に置いておける大型のゴミ箱も必要になってくるでしょう。
近年では、おむつを持ち帰るかどうかで保育園を選ぶ保護者もいるようです。おむつを持ち帰りにするか、保育所で処理をするかは施設ごとに異なりますが、持ち帰る保護者の負担はもちろん、持ち帰ってもらうため園児ごとに分けて保存しておく保育士の手間を考えると、園で処理するのが望ましいでしょう。園で処理するのであれば感染症のリスクや臭いの発生を想定して、おむつ交換は決められた場所で行い、蓋つき容器とその保存場所までしっかり考えたいですね。