保育園で使う 制作用具 クラフト・素材・学習用ペーパー
誕生会は毎月あるイベントですが、誕生月の子どもにとっては一年に一度の特別な日です。保育士が司会・進行をすることの多い誕生会で、季節感や目新しさを取り入れた出し物を考え、みんなでお祝いし喜び合いたいものですね。今回は誕生会で使えるねらいある出し物についてご紹介します。
誰にもある誕生日。1年に一度のその日をみんなで喜びお祝いしてもらうことで、この世に生まれた喜びや周囲の人に大切にしてもらっていることを感じる日です。また、誕生日をお祝いしてあげることで友達や仲間を思いやる気持ちや仲間の大切さを感じる日でもあります。
誕生会は、楽しく和やかなムードで主役となる子どもをお祝いし、周囲の子どもたちも喜びを分かち合える大切な行事でもあります。
1年を通し毎月のことでもあるので、誕生会の内容がマンネリ化しやすくネタ切れになることもあるでしょう。ちょっとしたアイデアや小物を使うことでいつもと違った誕生会になるものです。どのようなアイデアがあり、何を活かせるかご紹介します。
誕生児を心からお祝いするのはもちろん、周囲の子どもも楽しめる出し物を考え、一人で演じるのは大変なことですね。担当になった保育士は保育ネタやアイデアを駆使し、日ごろの保育を披露する場にもなります。何日も前から考え準備をすることでしょう。
日ごろの保育ではあまり使わないネタや、小道具を使うと子どもは引き付けられるはず。また普段はあまり披露することのない保育士の特技を発表するのも良いですね。
ドライアイスは水やお湯につけるともくもくと煙が出る二酸化炭素のかたまりです。水やお湯につけても水分ではなく気体となって蒸発するため、ぶくぶくと水が泡立ち煙を発する様子に子どもはとても驚くことでしょう。このドライアイスの特性を利用し、例えば透明の飼育箱に水とドライアイスを入れて、魔法や手品のショーに見立てたり、泡立つ箱の中に何かを入れると違うものに変身して出てくるなど、様々な手品ショーを演出できます。保育士は魔法使いのようなマントや帽子を身につけたり、手品ショーによくあるBGMを流すなど、見せ方も工夫してみましょう。
家電用品店などで扱う大きな段ボールを使って、家やお店を作り、劇団のようなセットを用意してみませんか。セットの後ろに隠れて早着替えをして登場したり、ペープサートやぬいぐるみを使ったりし、一人で劇を演じます。
保育士が段ボールのセットの陰に隠れたり、出てきたりすることで、興味を引き付けますよ。
水の入ったペットボトルのフタに絵の具を少しつけておき、そのフタをします。振ると少しずつ絵の具が解けて色水に変わります。何色か用意できるように水の入ったペットボトルを数本作っておきましょう。それぞれ振り、色水ができたら、それぞれを混ぜて何色になるか実験します。
色水ができたら、その色と同じ色の絵の具を使って各誕生児の顔や絵を画用紙や模造紙に描くのもいいですね。
保育士はピアノの技術については個人差がありますが、得意な保育士もいるでしょう。保育中に使う子どもの歌だけではなく、クラシックや流行の歌などをミックスしながら演奏会をしてみるのはいかがでしょうか。
正装してみたり、髪型をセットするなど、ピアニスト風の演出をすると、いつもと雰囲気の違う保育士の様子に子どもは驚き喜びます。最後には子どもの好きな曲を演奏し、園児みんなで歌うとさらに楽しめますね。
また、ピアノだけではなく、その他の楽器演奏やダンス、英会話、イラストやお料理など、普段保育の時間にはなかなか見せない保育士の姿を披露することで、きっと盛り上がるはず。特技がある保育士におすすめです。
保育士が2~4名で協力して出し物をすると、子どもたちは大喜びし盛り上がりますよ。
お遊戯会や運動会の練習をしている時期であれば、その様子をモチーフにした創作劇、クリスマスやお正月、お月見など季節の行事をモチーフにしたり絵本の内容をアレンジした劇など、子どもに親しみやすく喜んでくれることでしょう。
チアガール風の衣装やセーラー服などのコスプレ、着ぐるみや全身タイツなどに着替えて、保育士がダンスをするのはいかがでしょうか。普段とは違う保育士の姿を見るのは何より楽しいもの。流行の歌や子どもたちの大好きなアニメの曲を使ったり、動画サイトなどを参考にして振りつけするのもおすすめです。
一人の保育士がステージ上で踊りだしたら、それまで子どもと座ってみていた保育士も急に立ち上がって踊りだし、申し合わせていた数名の保育士が少しずつ動き出しながら踊ると驚きと笑いが起こり盛り上がるでしょう。これは「フラッシュモブ」というもので、ゲリラ的なパフォーマンスで盛り上げるというネタです。
ぜひとも園長先生や主任保育士、事務の方やお掃除の方、バスの運転手さんなど、普段あまりそういった姿を見せない方にも参加してもらうといいですね。
お誕生会のネタを子どもと一緒に練習して、披露するのも楽しいでしょう。誕生児が行うのも良いし、担当保育士のクラスの子ども全員で披露するのもステキですね。
年長児であれば少しの練習で歌や楽器演奏などを披露することができるはずです。その季節の歌や流行の歌、お誕生日の歌などを歌ってみたり、かんたんな楽器やペットボトルなどの廃材を使って手作りした楽器などを使っても楽しいですね。
誕生会の担当保育士が先頭になり、ホールでみんなでダンスをするのはいかがでしょうか。みんなが知っている踊りや、テレビで見かける踊り、どこかのクラスがお遊戯会でやっていた踊りなどを園児全員で行うだけでも盛り上がるはずです。
また、簡単な振り付けをその場でみんなで練習して踊るのも楽しいですね。
ダンスと同じように、園児全員で歌を歌うのも良いでしょう。発表の場があると誕生児だけではなく他の園児も参加した気持ちになれて喜ぶはずです。
保育士が何かの出し物をした最後に全員で歌い、誕生児をお祝いするのもステキですね。
お誕生会は子ども一人につき年に一度のお祝いの日。思い出深く心に残るように、またお祝いをする園児にも楽しい思い出となるようなイベントづくりを心掛けたいものです。
保育士や子どもが負担にならないよう、楽しい素材に頼ったり、全員で歌ったり踊ったりするのも思い出になるはず。ちょっとした工夫とアイデアで楽しい誕生会を開催してみましょう。