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発達障害の保育園児へ受け入れ方、接し方|保護者への指摘の仕方を解説

発達障害の保育園児へ受け入れ方、接し方|保護者への指摘の仕方を解説

少し気になる様子の子どもや、集団生活において配慮の必要な子どもが増えてきました。気になる子どもたちは、医師から発達障害という診断がついている子どもと、ついていない子どもと様々です。保育園としてどのような受入れ方が大切なのか、また、保護者との関わり方について考えてみましょう。 発達障害の園児の受け入れ方 子どもを受け入れるときに、注意したいことを考えてみましょう。 保護者からしっかりと情報を得る 子どもの障害について診断がつき、保護者にも理解と受け入れる気持ちがある場合は、「発達障害児」ということを前提に話を進めていきます。発達障害児と一口に言っても一人ひとりの特性や個性は様々。保育士や園として発達障害児の対応を心得ていたとしても、対応は一人ひとり違ってきます。保護者へ聞いておきたいこと、園として対応できることなどをあらかじめメモし、用意しておきましょう。   確認しておきたいこととしてはどのようなことがあるのでしょうか。 ・薬を飲んでいるのか ・偏食はあるか ・これまでの保育歴 ・脱走などしたことはあるか ・大きな音、けんかの声、サイレン、子どもの鳴き声など、苦手な音や刺激があるか ・好きな絵本、得意なこと、こだわりのある場所やものなどがあるか ・お昼寝の習慣はあるか ・園に対するお願いや質問は?   このようなことを聞いておきましょう。 関係機関とのかかわりがある場合は、情報を得る 保育園で受け入れるにあたり、医療機関や児童相談所、児童デイサービスや発達支援センターなど、ほかの機関とのかかわりがある場合は、情報の連携が大切になります。必ず関係機関や担当者名を聞いておきましょう。また、その際は情報の交換や情報共有をしても良いか保護者に確認を取ることも忘れずにしておきましょう。 保護者から情報交換の承諾を得られた場合は、関係各所と様々な情報を共有し、発達障害に関する専門家から関わりのコツやその子どもの特性を詳しく聞き、保育に生かします。保育園で過ごす時間が一番長くなることから、しっかりと情報を得ておくことが必要です。時にはこちらから関係各所へ足を運び、お話を伺いましょう。...

保育で使えるドキュメンテーションの作り方|発信の仕方や活用法

保育で使えるドキュメンテーションの作り方|発信の仕方や活用法

「ドキュメンテーション」という記録法を、保育雑誌や研修で、頻繁に耳にするようになりました。書籍もたくさん出ており「子どもを理解する上で有効な方法」ということは、保育業界の中でも常識になりつつあります。そのような中「今までの記録や書類との違いについては、よくわからない…けれど今更聞けない」という保育士も多いようです。そこで今回は、気になる「ドキュメンテーション」についての全体像と、作り方について学んでみましょう。 ドキュメンテーションとは ドキュメンテーションとは、日々の保育の記録法の一つです。 子どもが何かに熱中していたり、興味を持っている姿を収めた写真を添付し、保育実践の記録、振り返り、次への予想、さらなる計画の視点で、保育士がまとめたものを指します。 ドキュメンテーションの作成にあたっては、第一に、保育士が日々の子どもの姿を丁寧に見つめることが必要となります。子どもの姿から「子どもの興味・関心」について探り、予想を立てることで、保育士自身の専門性と視点が育つことも、ドキュメンテーションの特徴の一つです。 ドキュメンテーションの始まり ドキュメンテーションは、イタリアのレッジョ・エミリア市の幼児教育で生み出されました。レッジョ・エミリア市の幼児教育は、1991年にアメリカのニューズウィーク誌で「最も革新的な幼児教育」として取り上げられ、世界中からの注目を集めました。30年近くたった今では、幼児教育者にとって学ぶべき教育法の一つとして知られています。   ドキュメンテーション発祥の地、レッジョ・エミリア教育では、長期にわたり1つのテーマを掘り下げる「プロジェクト」を立ち上げることがあります。 「プロジェクト」のテーマは子どもたちの話し合いで決められます。「プロジェクト」が進む中で、子どもたちは自らの方法とタイミングで、工作をしたり、調べ物をしたり、実験をしたりします。子どもたち同士で話し合いがしやすいように、1つの「プロジェクト」を4~5人のグループで実施することもあります。大人が決めたグループではなく、興味によって集まったメンバーで「プロジェクト」を進めることもあります。 ドキュメンテーションの役割 ドキュメンテーションには丁寧に観察しなければ見えない、子どもの探究心や学びを可視化するという役割があります。 「ドキュメント」ではなく「ドキュメンテーション」と名付けられているのは「変化することが前提であり、常に現在進行形である」ことが理由です。 「子どもが何を学んでいるか」や「子どもと保育士の相互作用での互いの育ち」など、常に変化が起こるものなので、継続的な記録が必要です。子どもの主体性を重視した保育を進めていくためには、保護者や園、社会の理解も必要となります。 保育園でドキュメンテーションが取り入れられる場面 日本の保育園でも、様々な場面でドキュメンテーションが活用されています。 特にプロジェクト型の保育や、自由保育、異年齢保育を取り入れている園では、積極的に活用されています。それらの保育を行っている園では「子どもたちが興味を持ったものを追いかけたり表現したりすることこそが重要である」と考えられているためです。   また、新型コロナウイルスの影響で、行事の開催や園への立ち入りが難しくなったため、保護者が保育の様子や環境を知る機会が激減しています。さらに近年の保育のICT化も相まって、保育現場においてドキュメンテーションの活用が、ますます普及することが予想されます。  ...

保育士の悩みランキング|人間関係の構築をしてストレスを溜めない働き方

保育士の悩みランキング|人間関係の構築をしてストレスを溜めない働き方

保育士にとっての悩みはさまざまにありますが、勤続年数、地域や職場環境により違いがあります。今回はランキング形式で保育士の悩みの実態と、その対処法を考えていきましょう。 第1位:人間関係(同僚・上司・後輩)についての悩み 保育士の仕事は子どもや保育士同士など、人とのかかわりが主な仕事となります。そのため、人との関わりについての悩みが一番多くあげられます。 コミュニケーションの悩みと対処法 保育をする上では、子どもとの関わりよりも保育士同士の関係性を築くことが悩みの上位として多くあげられています。相手を知り自分も知ってもらうまでには時間がかかったり、分かり合えずに時が過ぎて行ったりと、歯がゆさを感じることで仕事が辛いという気持ちにつながっていきます。 聞きたいことが聞けない、ちょっとした悩みを相談できない、保育の中で疑問に思っていることを質問できる時間がないなど、忙しい日常の仕事の中でコミュニケーションをとる時間が持てず、モヤモヤとした気持ちのまま仕事に向かっている保育士が多いのではないでしょうか。 話し合いをせずどんどん保育を進めていく人、保育内容を考えずに思い付きで保育をしている人、指導や助言をしても全く改善しない人、助言を聞き入れない人などと関わり悩みながらクラスを運営している人がいるかもしれません。 担任する子どもを前に、同僚との関係がうまくいっていないと保育がしにくく、ぎくしゃくした雰囲気は子どもにも伝わり、クラスの運営にも影響があります。 同僚との関係がうまくいかないときは、どうしたらよいのでしょうか。 コミュニケーションの対処法 もしかしたら職員の誰もがコミュニケーションの取りにくさに対して、モヤモヤとした気持ちを持っているかもしれません。 新人保育士や経験の浅い保育士には勇気がいることかもしれませんが、思い切って話す時間を作ってもらえるようにお願いしてみてはいかがでしょうか。少し話すだけでも気持ちが晴れるかもしれません。また、勘違いや思い込みがあるかもしれません。コミュニケーションを持つことは保育の仕事を円滑に進める一番の近道です。 自分が少し先輩の立場であれば、雑談も含めちょっとした合間に話すことを心がけていきましょう。雑談の中からその人の保育観や悩み、これからの目標や困っていることなどが見えてくるはず。お互いに何となくでも把握をしておくことで、打ち合わせや会議の時などでそういったことを持ち出し深めることが大切です。コミュニケーションをとっている場面を見ている子どもにも先生たちは仲がいいのだと安心感を与えるはずです。 このように一番大切なことは話し合い、コミュニケーションを密にすることです。小さな会話から、時間を割いた打ち合わせ・クラス会議まで、たくさんの話し合いを重ねることが解決の一番の対処法です。 普段から保育時間の中で、子どもの様子や成長、問題点について報告しあうこと、気づいたことはメモに取り掲示しておく、子どものかわいらしいと感じた様子を伝えあうこと、そうした日々の雑談の積み重ねは、職員間の信頼関係へとつながります。 全てを理解しあうことは難しいかもしれません。ですが、それぞれの保育に向かう姿勢や保育観を知り、お互いの良いところを認め合い、苦手なことはフォローしあえる関係性を作りながら、子どもたちのために歩み寄っていきたいものですね。 保育観の違いと対処法 園の方針は勤務してみて初めてわかることばかりです。備品の管理の仕方、事務的な仕事の対応、残業の扱い、子どもの食事のさせ方、残食の扱い、けんかの仲裁、フォローの仕方など、驚くようなことがたくさんあるかもしれません。勤務をしてそういった習慣に慣れて気にならなくなるのではあればさほど問題はありませんが、どうしても自分の考えと合わないことがでてくるでしょう。 他の職員が誰も何も言わないで日々を過ごしている中、自分だけがなんとなく違和感を抱くようだと言い出しにくく、息も詰まることでしょう。園の雰囲気やこれまでの風習を変えることなど難しいと思うかもしれませんが、無理はせず対処法を見ていきましょう。 保育観の違いの対処法...

次亜塩素酸ナトリウムの効果と使い方!保育園での新型コロナウイルス対策

次亜塩素酸ナトリウムの効果と使い方!保育園での新型コロナウイルス対策

緊急事態宣言が解除され、新しい生活様式に向けた保育を検討している園も多いようです。 集団生活の中で、新型コロナウイルスへ対策を行っていることは容易ではありません。 次亜塩素酸とは? 次亜塩素酸は塩素のオキソ酸の1つです。 普段の生活の中で、酸化剤、漂白剤、外用殺菌剤、消毒剤として幅広く利用されており、非常のウイルスや細菌への殺菌効果があることで知られています。 次亜塩素酸水と次亜塩素酸の違い pHの違い 次亜塩素酸水 次亜塩素酸 弱酸性 強アルカリ性 肌と同じpHであり、皮膚にダメージを与えることはありません。 金属の腐食や、皮膚を化学やけどさせる作用があります。 手に直接触れることや、目に入らないように注意することが必要です。 殺菌成分の形態の違い ※次亜塩素酸の形態はpHによって異なります。 次亜塩素酸水 次亜塩素酸 弱酸性 強アルカリ性...

イヤイヤ期の園児に困ったときの保育士ができる対処法

イヤイヤ期の園児に困ったときの保育士ができる対処法

2歳~3歳頃に多い「イヤイヤ期」。子どもの成長に欠かせない時期と言われていますが、毎日のイヤイヤに保育士も困り果ててしまうことがあるのではないでしょうか。そもそもなぜイヤイヤ期があるのか、保育士はどんなことを心がけた対処法が必要なのでしょうか。 イヤイヤ期とは? イヤイヤ期は子どもが人間としての第一歩を踏み出して「自己の確立」をする時期。自己主張をするのは自分を認識してきた成長の証でもあります。大切なイヤイヤ期ですが、その時期はいつ頃始まるのでしょうか。また、終わりはくるのでしょうか。さらにはイヤイヤ期の子どもに関わるとき、大切にしたいことはどのようなことでしょうか。一つひとつ考えてみましょう。 1歳~2歳からイヤイヤ期がスタートする子どもがほとんど 1歳に入ると少しずつ自分でできることが増えてきます。また、保護者だけではなく周囲の人や友達とのコミュニケーションを楽しみ、大人にかわいがられることのうれしさを知る時期でもあります。大人を中心とした人との関わりのなかで相手の存在を理解していきます。 これまでは相手に対する自分の存在には無意識でしたが、イヤイヤ期が始まる頃には「自分」というものの存在に気付くようになります。なんでも自分でしてみたい、やってみたい、やらないと気が済まない…と、自己主張をしながら自分の存在を確認し、自立へ向かって歩んでいきます。 イヤイヤ期の自己主張があるからこそ、生活面での自立や人との関わりの中で折り合いを付けること、自分の気持ちをコントロールすることを覚えていくことができるのです。子どもが成長する上で大切なイヤイヤ期。わがままになるのでは?言うことを聞かなくなるのでは?などと心配をし、叱りつける必要はありません。誰もが通る道であり、しっかりと自己主張ができ周囲の大人が受け止め導くことでいずれ落ち着いていくものです。 大切にしたい保育士の対処法とは イヤイヤ期で大切な関わりや対処法とはどんなことでしょうか。一番大切なことは、イヤイヤ期である子どもを否定しないことです。「できるわけないでしょう」「今は無理だよ」などと自立心を否定する、「うるさい」「ダメ!」などと脅して感情的になりその行動を制御しようとすることは逆効果になります。 こんなときどうする?実例対処法 実際にどのような場面でイヤイヤが発生することが多いのでしょうか。また、その時どのような対処法が有効になるのでしょうか。事例に沿ってみていきましょう。 「自分で!」自己主張が強いイヤイヤ期 靴を履く、服を着替える、おむつを外す、食事をするなど、今まで保育士の手助けが必要だったことをことごとく嫌がりすべて自分ですると自己主張をするイヤイヤ期です。 保育園は集団生活のため、ゆっくりとマンツーマンで向き合いながらできるのを待つことは不可能に近いことがほとんどでしょう。できるまでゆっくりと待ってあげたり、時にはやり方を助言したり、気分転換させながらうまく手伝ってしまえれば良いのでしょうが、そうはいきません。手伝った方が早いのに…。そう思って手を出すとさらに嫌がり怒りの感情がヒートアップしてしまいます。 「自分で!」と言ったときは、「そうだね、自分でしたいよね」と言葉で寄り添いながら、少し離れて見守ります。 できないと泣きながら癇癪を起したりているときは、「手伝ってもいい?」「ひとつは先生がするから、もうひとつは〇〇ちゃんがやってね!」などと子どもに主導権を持たせながら援助していきます。 子どもに見えないところでさりげなく援助し(ズボンを履くときに後ろだけ引き上げる等)一人でできた!という達成感を味わえるようにします。   「いやっ!」活動に参加しないイヤイヤ期 保育園は集団生活なので、一斉活動がほとんどです。決まった時間にトイレへ行く、一緒に出掛ける、集まって絵本を見たり保育士の話を聞いたりするなど、「みんなで一緒に」活動します。その活動の節目のたびに嫌がり、一緒に活動したがらないイヤイヤ期です。...

保育士向け指導案の書き方(テンプレート付き)ねらい・遊び・製作・内容を考える

保育士向け指導案の書き方(テンプレート付き)ねらい・遊び・製作・内容を考える

保育の業務の中でも、煩わしさを感じることの多い「指導計画」や「指導案」の作成。その理由としては、一人ひとり違う子どもの姿を言葉にすることの難しさ、養成校で学んできたことと保育現場での実態に違いがあること、保育の展開をイメージできないことなどが挙げられます。今回は、保育士向け指導案の作成の方法や具体的な書き方、参考例等などについて考えていきましょう。 保育の指導案とは? そもそも保育のなかで、保育指導案はどのような意味があるのかを考えてみましょう。 保育所保育指針解説書の3保育の計画及び評価には、 子ども自らが興味や関心をもって環境に関わりながら多様な経験を重ねていけるようにするためには、保育士等が乳幼児期の発達の特性と一人一人の子どもの実態を踏まえ、保育の環境を計画的に構成することが重要となる   と記されています。つまり、指導計画や指導案は子どもが保育園生活の中で充実した時間を過ごし、健やかに育つために作成すると言い換える事ができます。ねらいや活動の内容、保育士の援助や環境構成などをイメージし、細かく記載する事で見通しを持った保育を行う事ができます。 また、保育指導案は、保育がその場しのぎになってしまうことを避け、子どもの発達に即した保育を実践するために不可欠なものです。保育に対してあらかじめ計画を立ることは、保育士間で価値観の違いが生まれたり、日々の保育に迷いが生まれた際のよりどころにもなります。保育指導案は、日々の保育の中で現時点での育ちや興味を把握し、1年を通してどのよう目標をもって保育を行うのかを記した年間計画に始まり、年間の目標に向けて月、週、日単位で、具体的にどのような活動や働きかけを行うのかを記載いた月案、集安、日案の4種類があります。 また、作成する際の注意点としては、以下の4点が挙げられます。 子どもの年齢によって書き方が変わるため、保育所保育指針の保育のねらいや内容を確認する 指導案の様式や書き方は保育園によって違うため、園長や主任保育士、先輩の保育士に指導を受けながら作成する 一度作成した計画でも、担当している子どもの姿に合わせ柔軟に発展させていく必要がある 年度の途中で大幅に保育の方向性を変えることは、子どもたちにとっては戸惑いの原因になるため、園の保育方針に基づいた上で、年間計画から日案まで、一貫性をもって作成することが重要   指導案を作成する際は、厚生労働省が定める「保育所保育指針」、「保育所保育指針解説」に示されている年齢別の保育のねらいや内容を元に作成します。保育指導案の作成を担当する際は一度目を通しておくと良いでしょう。 保育の指導案のねらいと内容 保育指導案は、厚生労働省の保育所保育指針で、年齢ごとに示された「保育のねらいや内容」を踏まえて作成します。ねらいと内容は「乳児保育」「1歳以上3歳未満児の保育」「3歳以上児の保育」に分けて記載され、保育の目標を目指す目的で分類された5領域で構成されています。それぞれについて確認しましょう。 指導案のねらい 保育所保育指針に示されている「ねらい」は、保育によって実現したい、その年齢の子どもたちの姿を言語化したものです。 例えば「1歳以上3歳未満児の保育に関わるねらい及び内容」の「表現」という項目では「感じたことや考えたことを自分なりに表現することを通して、豊かな感性や表現する力を養い、創造性を豊かにする」と記され、以下の3つが掲げられています。...

保育園で行うべきコロナウイルス対策|園児や先生に感染予防

保育園で行うべきコロナウイルス対策|園児や先生に感染予防

集団生活である保育園は様々な感染症が蔓延しやすい環境にあります。子どもはもちろん保育士や職員も対策をすることが大切です。コロナウイルス・インフルエンザをはじめとした感染症を防ぐには、どのような方法があるのでしょうか。基本に立ち返り確認してみましょう。 新型コロナウイルスの感染予防 感染症はどのように人にうつり、広がっていくのでしょうか。特に今、全世界で蔓延している新型コロナウイルスや、インフルエンザの対策としてできることを中心に調べてみましょう。 新型コロナウイルスは【接触】【飛沫】により感染する 今、世界中で猛威を振るう新型コロナウイルスは、どのように感染が広がるのでしょうか。新型コロナウイルスについては、まだまだわからないことが多くありますが、接触感染や飛沫感染をすることが分かってきています。 飛沫感染飛沫感染とは、感染者のくしゃみ、咳、つばと一緒にコロナウイルスが放出され、他者がそのウイルスを口や鼻から吸い込んで感染します。 空気中や、衣類や物についたウイルスは何時間~何日も死滅せず残ると言われています。そのため、換気のない屋内などでお互いの距離が十分に確保できない状況のまま一定時間を過ごすことは大変危険です。 接触感染 接触感染とは、感染者の触れたものに触れることでウイルスに感染することです。 不特定多数の人が触る場所を触ったまま手洗いや消毒をせず、食事をしたり自分の顔に触れることが、感染につながります。 保育園は集団生活であり、様々な場所を様々な人が触れます。どのような対策がとれるのでしょうか。 手洗い(手指消毒)・うがいを徹底しよう   まずは自らがウイルスに感染しないように予防することが大切です。正しい手洗いの方法としては、石鹸を使いよく泡立て、手の甲をこすり洗いし、指の間や親指と手のひらをねじり洗い、指先や爪の間、最後に手首を洗い完成です。石鹸を使い最低でも15秒以上洗うこと、特に指先や親指などは洗い残しが多い箇所なので、子どもにもその都度確認しながら行うことが大切です。 イラストや動画を使ったり、実際にその都度保育士がやり方を見せて洗う、低年齢クラスの子どもは保育士が手を添え援助することも必要でしょう。 参考動画:正しい手の洗い方/政府インターネットテレビ また、その後はアルコールなどで消毒することでさらに感染防止となります。また、うがいも併せて行うことを習慣にしましょう。 マスクで予防する マスクは、ウイルス感染を100%防止することはできません。マスクをつける目的としては、自分がもしウイルスを保持している場合に他の人へ感染させることを防ぐこと、健康な人であればマスクの着用により手を介してウイルス感染することを防ぐことです。 そのため、使ったマスクは破棄するか洗って乾燥させることなどが必要になります。繰返し同じマスクを使用することは避けましょう。...

ベビーセンサー(体動センサー)でSIDS事故を防ぐ|午睡チェックの負担も軽減

ベビーセンサー(体動センサー)でSIDS事故を防ぐ|午睡チェックの負担も軽減

乳幼児突然死症候群(SIDS:Sudden Infant Death Syndrome)は、それまで元気だった赤ちゃんが、事故や窒息など何の前触れもなく、睡眠中に突然死亡してしまう病気です。未だ、SIDSの予防方法が確立されていませんが、予防するためにできることがないわけではありません。保育園の午睡中に起きることもあり、睡眠のチェックリストで記録をとったり、仰向けで寝かせたりと、保育士は日々対策をとっています。今回は、SIDSを予防するために、ベビーセンサー(体動センサー)を活用して、どのようなことができるのか、詳しく見ていきましょう。 ベビーセンサー(体動センサー)で午睡時の乳幼児突然死症候群(SIDS)を防ぐ 厚生労働省によると、乳児期の死亡原因としてはSIDS(乳幼児突然死症候群)が第4位となっており、平成30年には60名の乳幼児がSIDSで亡くなっています。  厚生労働省普及啓発用リーフレットより SIDSは、未だ原因が特定されておらず、事前に予知ができないため、予防するという観点が重要になってきます。保育園も例外ではありません。 午睡チェックや仰向け寝などの対応をしていますが、保育士が午睡中のチェックを怠ったことで死亡事故につながった事例もあり、SIDSの予防策の一つとしてベビーセンサー(体動センサー)を取り入れている保育園も増えています。 ベビーセンサー(体動センサー)は赤ちゃんの体動を感知し、いち早く異変を察知するセンサーです。一定時間動きがないとセンサーが振動して赤ちゃんを刺激するものもあり、ベビーセンサー(体動センサー)の導入は、保育園や保育士のみならず、保護者にとっても安心材料の一つになるでしょう。   ≪ 関連記事 ≫ 乳幼児突然死症候群(SIDS)の予防と原因|午睡中・お昼寝保育の死亡事故を防ぐ ベビーセンサー(体動センサー)を導入して保育士の仕事を軽減 午睡中も、連絡帳や計画を書くなど仕事に追われている保育士。休憩を取ることもままならず、休むまもなく働くことが理由で辞めていく保育士もいます。また保育士の仕事は子どもの命に直結するため、責任も重いといえます。 5分おきの午睡チェックは保育士も大変 保育士は園児の午睡中、「呼吸状態」「皮膚状態」「寝ている体勢」「汗や体温」などの全身状態を5分おきにチェックしています。午睡チェックは、異変を発見した場合に緊急的な対応を求められることや、重大事故につながることもあるため、責任が重い仕事です。さらに短い時間の間隔で行うため、他の仕事をしながらチェックを行うことは保育士にとって、負担を感じる仕事の一つです。 園児に異常があった場合にアラームで知らせてくれる...

コロナウイルス で休園中の保育園|保育士に対する園長の関わり方

コロナウイルス で休園中の保育園|保育士に対する園長の関わり方

新型コロナウイルスの感染拡大防止を受けて、全国各地の保育園が休園を余儀なくされています。休園と言っても対応は様々で、自治体や園の考え方や状況が大きく反映されています。また休園中の保育士の中には、これまでの日常が一変し子どもたちと会えない日々が続いていることに心を痛めていたり、感染のリスクを背負いながら勤務を続けている方が多いことも事実です。そこで今回は「休園中の保育士に向けた、園長の関わり方」についてお伝えいたします。 保育士の仕事は、日々のルーティンで成り立っている 保育士の仕事は、保育園に出勤し子どもたちを迎え入れることから始まります。日中は、子どもたちの遊びや食事、午睡などをサポートしながら、ひとりひとりの発達を促します。そして、安心安全な園内環境で過ごした子どもたちを、元気に保護者の元にお返しするまでが1日の流れです。デイリープログラムと言われる基本の流れを続けながら、行事の用意や書類作成、環境構成などを行っているため、毎日慌ただしくルーティンを回していると言えます。 コロナ休園による、保育園の日常の変化 保育士の仕事がルーティンで成り立っていることはお分かりいただけたと思います。保育園は子どもが通ってきてこそ、仕事ができる施設です。さらに1日の流れが決まっていることで、子どもの安心安全な生活を保障してきました。シーンと静まり返った保育園のなかで、保育士が気持ちを落とすことなく、再開に向けて準備を進めるために、園長の役割は大きいと言えます。今の現実を理解しながらも、オンライン研修や、環境整備、園内での会議などを企画し、大人同士のコミュニケーションを図る機会にしましょう。 休園中、保育士に対して園長ができること 「去年の今頃は○○をしていたけれど、今年は実施することができない。子どもたちがかわいそう」「6月の行事に向けて、子どもたちと予定していたものを製作できない。どうなるのだろうか」「家庭の状況が落ち着かない〇〇ちゃんは、元気にしているかな?」など、休園中の保育士には、不安がつきものです。 そんな保育士に向けて園長ができることは、 1・安心して仕事を休んでもらうための休業補償や体制を整えること 2・休園中にできる「子どもたちへのサポート」や「研修などの学び」を応援すること 3・休園が開けた時の園の状態を一緒に考え、準備しておくこと   この3つです。それぞれの保育士の置かれている状況を踏まえ、園長ができることを見ていきましょう。 コロナウイルスで休園中での保育士が出勤の場合 休園中の出勤の場合、室内環境の見直しや、書類の点検・再検討、少人数での話し合いなどを行うことができます。普段はまとまった時間を取ることが難しい日中の時間をフルに活用し、クラスの棚の配置変更や、使っていない物品の整理、倉庫にしまったままになっているおもちゃを出してみることなどに、しっかりと時間を充てることができます。クラスの環境の見直しを行う際、担任だけでなく、他の職員からも協力を仰ぐことで、園の中でのコミュニケーションを取ることもできます。研修などで学んできたことを実践する機会にもなると言えるでしょう。 在宅勤務・リモートワークの場合   これまで、持ち帰りのサービス残業として自宅で仕事をしてきた保育士も多いと思います。しかし今回は、持ち帰りのサービス残業ではなく、在宅勤務・リモートワークという業務になります。出勤している保育士が不平等感を感じることがないよう、仕事内容や時間配分を明確にし、報告の方法についても具体的に指示することが必要となります。 子どもが家にいる場合 子どもがいる保育士にとっては、自宅での仕事内容を検討する必要があります。特に、PCを使っての事務作業や情報処理などは、集中力や環境設定が重要となるため、ハードルが高いと言えます。手作りおもちゃの製作や、楽しい遊びを見つけて企画書を作るなど、子どもと自宅にいることをプラスにできる内容を設定すると良いでしょう。また、動画や映画、アニメなどを子どもと一緒に視聴して「自宅で楽しめるおすすめ映画」の記事を書いてもらう、子どもとできるクッキングに挑戦して、保護者に発信する。なども、子どもと一緒に楽しめる仕事だと言えます。...

お昼寝保育の重要性とねらい|年齢・月齢によって変わる午睡の時間

お昼寝保育の重要性とねらい|年齢・月齢によって変わる午睡の時間

長い一日を過ごす保育園児にとってなくてはならない習慣のひとつが「お昼寝」です。お昼寝は「午睡」とも言い、お昼に眠るという意味合いがあります。月齢や年齢によってお昼寝のタイミングや時間の長さ、必要性も変わってくるものです。なぜお昼寝をするのか、その際の注意点など、年齢別の違いも見ていきましょう。 お昼寝保育(午睡)は必要?保育園によってかわる? 子ども達一人ひとりの生活リズムは家庭によって違いますが、保育園での子どもの成長やスムーズな生活のためにお昼寝を取り入れている園がほとんどでしょう。どのような目的があるのでしょうか。 午睡のねらい 保育所保育指針 第1章 総則・3 保育の計画及び評価・(2) 指導計画の作成より 午睡は生活のリズムを構成する重要な要素であり、安心して眠ることのできる安全な睡眠環境を確保するとともに、在園時間が異なることや、睡眠時間は子どもの発達の状況や個人によって差があることから、一律とならないよう配慮すること。 一人一人の生活のリズムに応じて、安全な環境の下で十分に午睡をする。 出典:保育所保育指針/厚生労働省 お昼寝は、子どもの体と頭を休ませることが最大の目的です。休ませることによって、成長を促し、お昼寝の後の活動を元気に過ごすことができるのです。 お昼寝保育(午睡)をしない保育園もある お昼寝保育については、各保育園の考え方や方法は様々です。例えば、午前寝を取り入れてる保育園、年長児になるにつれてお昼寝の時間を減らし、就学へ向けてはお昼寝をしない園、お昼寝を希望する子どもにだけさせている場合もあります。 お昼寝保育(午睡)をするメリット・デメリット お昼寝をさせる目的やねらいはメリットがあってこそなのですが、最近はデメリットについても考えられ、様々な意見もあります。メリットとデメリットを見てみましょう。 お昼寝保育(午睡)のメリット メリットは、保育指針や保育士の保育計画にもあるように、心と体の休息を通して生活のリズムを整えること、休息をすることで午後からの活動も元気に過ごせることなどがあげられます。低年齢の子どもほど、眠くなることで集中力に欠けてしまい、ケガや事故につながることが考えられます。また、子ども同士のトラブルや喧嘩も眠いことによる機嫌の悪さから誘発され、増えてしまいます。お昼寝を取り入れることで、しっかりと体と心をやすませれば、集中し機嫌よく過ごすことができるという最大のメリットがあるのです。 お昼寝保育(午睡)のデメリット 近年、お昼寝をさせることによるデメリットも多く寄せられています。家庭での生活リズムは一人ひとり違いがあります。起床時間が遅めの子ども、帰宅後の就寝時間が遅い子どもなど様々でしょう。本来生活のリズムを整え、体を休ませる目的のあるお昼寝も、そういった生活様式の多様化した現代ではデメリットが生じている場合もあります。例えば、お昼寝をすることによって夜眠らない、朝起きるのが遅いためお昼寝の時間も眠くならず子どもにとって苦痛である、お昼寝の習慣が抜けきらず、就学目前になっても昼食後は眠たがるなどがあげられています。 保育園は年齢や子ども本人の体調に合わせて少しずつ対応を検討するなどの動きも見られ始めています。 年齢・月齢によって変わる午睡の時間...

保育士がコロナウイルスに感染、休業補償・手当はどうなる?運営側が行うべき対応

保育士がコロナウイルスに感染、休業補償・手当はどうなる?運営側が行うべき対応

新型コロナウイルス感染症(COVID-19)(以下、新型コロナウイルス)による、緊急事態宣言が発令されて2週間が経過しました。 厚生労働省から「緊急事態宣言後の保育所等の対応について(令和2年4月7日)」の文書も出され保育園運営においては、これまでにないスピードでの対応を求められています。 そんな時こそ、運営側の努力が求められます。ここでは、万が一保育士がコロナウイルスに感染した場合でも安心して仕事を続けてもらうために、休業補償・手当、保育園が行うべき対応などについて確認しましょう。 保育士(従業員)がコロナウイルスに感染した場合 保育園内や自宅での消毒や手洗い、マスク装着などの徹底していても、新型コロナウイルスに感染することはあります。保育園は特定された人だけが出入りする施設とはいえ、集団の場であり、過密が起きやすい場所であることを認識した上で、運営側としてできる対応を検討しておきましょう。 保育士(従業員)が感染した場合の休業手当・休業補償   感染を防ぐためには、コロナウイルスに感染した疑いが出た時点で保育士への休業を要請する必要があります。 新型コロナウイルスに関連して労働者を休業させる場合、欠勤中の賃金の取り扱いについては、労使(保育士と保育園)で十分に話し合った上で協力をし、労働者が安心して休暇を取得できる体制を整えることが必要です。保育士(従業員)が新型コロナウイルス感染した場合の休業手当・休業補償は、基本的には社会保険による「傷病手当金」によって、補填されます。 その理由としては、新型コロナウイルス感染により、都道府県知事が行う就業制限による労働者の休業となるからです。「使用者の責に帰すべき事由による休業」に該当しないと考えられますので、保育園が休業手当を支払う必要はないといえます。傷病手当金は、療養のために労務に服することができなくなった日から起算して3日を経過した日から、直近12カ月の平均の標準報酬日額の3分の2を補償されます。 具体的な申請手続き等の詳細については、協会けんぽや加入する保険者にご確認ください。 ただし感染疑いの状態では、「帰国者・接触者相談センター」へ相談し、職務の継続が可能という結果が出た場合でも、保育園の自主的判断で休業させる場合には、労働基準法第26条「使用者の責に帰すべき事由による休業」に当てはまるため、休業手当を支払う必要があります。 園内での衛生管理の確認 厚生労働省による保育所における感染症ガイドラインには「保育所では、乳幼児の生活や行動の特徴、生理的特性を踏まえ、感染症に対する 正しい知識や情報に基づいた感染症対策を行うことが重要である」と記されています。 保育所における感染症対策としては、「抵抗力が弱く、身体の機能が未熟であるという乳幼児の特性等を踏まえ、感染症に対する正しい知識や情報に基づき、適切に対応すること」が求められます。保育士(従業員)がコロナウイルスに感染した場合、一人ひとりの健康観察を入念に行うことが必要です。保育園が集団生活の場であるため、職員・園児ともに濃厚接触者となる可能性が高いです。そのため、感染した保育士(従業員)が主に従事していた場所から消毒作業を行います。保育中であっても、感染が確認された時点で、早急に対応することが次の感染を防ぐことになります。空き教室の利用や、3密を防いだ上での園庭での遊びや合同保育など柔軟な対応を行いましょう。医療機関や行政との連絡・連携を密にとりながら、コロナウイルス感染症に関する正確な情報の把握及び共有に努め、子どもたちの健康被害を最小限に食い止めるように努めましょう。 保護者や行政との連携 保育士(従業員)がコロナウイルスに感染した場合は、行政と相談をした上で、保護者への周知を行います。新型コロナウイルスの感染拡大の防止の観点から、発熱や呼吸器症状など 風邪症状がある場合は登園・出勤の回避を要請していただくよう、厚生労働省から「保育所等における感染拡大防止のための留意点について(令和2年2月 25...

保育園で使う 制作用具 クラフト・素材・学習用ペーパー

保育園で使う 制作用具 クラフト・素材・学習用ペーパー

保育の中で工作やお絵描きなどの制作は欠かせないもの。子どもにはできるだけ使いやすく安全で高品質なものを持たせたいですね。日常の保育で使いたい制作用具や、用途にあった用具や素材、その特徴をご紹介しましょう。 描画用品 線や絵を描くときに、一番初めに出会う制作用具がクレパスやクレヨン。早ければ1歳児から、卒園する5歳児まで多くの子どもが手に取り使う画材です。それぞれの特徴をよく理解して使うことで子どもは快適に楽しむことができます。 パス・クレヨン クレパスとクレヨンの違いは、その柔らかさにあります。クレパスの方が油分が多く柔らかめ。色を塗りこんだり重ね塗りをすることに適しています。クレヨンは、油分が少なく線画に向いているといわれています。また、クレヨンは手や用紙が汚れにくいという利点もあります。 3歳くらいまでの子どもであれば、丸や直線などの線描がほとんどなので汚れにくく固めのクレヨンが扱いやすく描きやすいかもしれません。3歳以上になると、色を塗ったり重ねたり複雑に面を塗りつぶすようになるためクレパスが使いやすいでしょう。 クレパス12色セット クレヨン 12色セット クレパス・クレヨンを探す ポスターカラー ポスターカラーは水彩絵の具とほとんど同じですが、透明にはならず不透明で発色の良い絵の具です。ポスターカラーで塗った部分が乾いた後に上から重ね塗りすると、透けて見えることはありません。しっかりと発色させたい、下の色をにじませるなさせず反映させたくないときに使うのが有効です。 ポスターカラー13色 スクールセット ポスターカラーEX 12色13本 描画用品を見る 接着用品 子どもの敏感な肌にも刺激の少ないものから、しっかりと接着させたいときや、通常の糊では接着しにくい制作物に使うものをご紹介します。 でんぷんのり...

認可保育園・認可外保育園(無認可保育園)との違いとは?保育料、補助金制度に違いはある?

認可保育園・認可外保育園(無認可保育園)との違いとは?保育料、補助金制度に違いはある?

保育施設には、大きく分けて「認可保育園」と「認可外保育園」の2種類があります。 この2つの明確な違いは、「国が定める一定基準を満たし、各都道府県知事から認可を受けているかどうか」です。今回は「認可保育園」と「認可外保育園」の違いについて、設置基準や制度、保育料、補助金の違いなどについて詳しく解説します。 認可保育園(保育所)と認可外保育園(無認可保育園)の分類 認可保育園とは? 認可保育園は、法律上では「保育所」という名称になっています。「認可保育施設」とも呼ばれており、保護者が働いている等の理由によって、「保育を必要とする子ども」が通ってくる施設です。家庭で保育が受けられない0歳から小学校入学前までの乳幼児を対象としています。認可保育園は、厚生労働省管轄の「児童福祉施設」となります。 認可保育園では、国が定めた設置基準(施設の広さ、保育士等の配置数、給食設備、防災管理、衛生管理等)をすべてクリアしていることを条件に、都道府県知事が認可した施設となります。 また、運営費として国や自治体から補助金が交付されることも特徴の一つです。認可保育園には「公立保育園」「私立保育園」「公設民営保育園」の3つの種類があります。 公立保育園の場合は市区町村が運営しているため、職員は公務員か、自治体の嘱託職員になります。 認可外保育園(無認可保育園)とは? 認可外保育園は、認可保育園よりも緩やかな基準で設置されている保育施設のことです。 都道府県知事からの認可は受けていなくても、自治体への届け出を行うことは必須となっています。一般的には「認可外保育施設」や「無認可保育園」と呼ばれることが多いです。 認可外保育園は、施設の広さや保育士等の職員数、施設の設備など、国が定める基準を満たしていない場合と、経営者の意向であえて認可を受けていない場合があります。 また、国の基準は満たしていなくても、地方独自の基準を満たした「認証保育所」や「企業主導型保育園」「企業内保育室」「院内保育室」「ベビーホテル」「託児所」なども認可外保育園に含まれます。認可外保育園では、認可保育園に入ることができなかった子どもの受け入れや延長保育、24時間保育や一時預かりなど、保護者の多様化するニーズに応えている施設も多くあります。また認可外保育施設の場合、それぞれの園で目的や特色が設定されていおり、保育内容が大きく異なることも特徴といえます。 認可保育園と認可外保育園(無認可保育園)の設置基準 認可保育園と認可外保育園の大きな違いは、「国の基準を満たしているかどうか」ということを説明しましたが、それぞれの基準について詳しく見ていきましょう。 認可保育園の設置基準 一般的な認可保育園の設置基準は、厚生労働省が定めており、例として以下のような規定があります。 基準の一例 入所対象:0歳~小学校入学前の児童 職員配置基準:必須職員として保育士...

【企業主導型保育事業】コンサルタントってどうなの?ノウハウがなくても運営できる?

【企業主導型保育事業】コンサルタントってどうなの?ノウハウがなくても運営できる?

一般企業の保育事業参入を促進している企業主導型保育事業。これまで、保育事業の経験がない事業者にとって保育事業に参入する機会となり、待機児童対策にも大きな貢献を果たしています。とは言っても、保育のノウハウがない事業者から、開園にあたっての不安の声を聞くこともしばしば。保育園の開設にあたっては、制度の理解から、構想・計画・申請と、事前準備だけでも同時並行で進めることが多いことが理由のようです。そこで今回は、保育園をスムーズに開園し安心して運営するための、企業主導型保育事業向けのコンサルタントやサポート会社の活用について考えていきましょう。 保育園の運営経験がなくても企業主導型保育園を開園できる? 保育園を開園するためには、長い時間と多くの労力が必要です。事業計画から設立、保育園の開園、そして運営に至るそれぞれの段階では、必要となる専門知識や手続き内容、申請先も異なります。行政とのやりとりや、子ども向けの施設の設計や備品の選定、保育士をはじめとする専門人材の募集や面接など、これまで経験したことのない特殊な仕事が多くあるため、一つ一つに手間がかかってしまいます。 保育園の運営経験がなくても運営自体は可能ですが、申請に関しては年間を通して新しいものが出てきます。また、子どもの成長には毎日に変化があり、感染症対策や行事への対応など、日々新しく対応することが生まれます。 運営経験がない事業者が保育園を開園する場合は、まずは計画から開園までをスムーズに進めるためにコンサルタントやサポート会社の活用も視野に入れましょう。特に、企業主導型保育事業の開設にかかる申請については、時期が限定されており多くの事業者が応募してきます。書類の不備が多かったり申請のタイミングを逃してしまうと、予定通りに開園ができなくなることもあるため、自社で行う場合は細心の注意が必要です。 企業主導型保育事業の申請は難しい? 企業主導型保育事業の申請は、以下の3つの段階に分かれています。 申請前(事前調査から助成決定まで) 企業主導型保育事業者として助成を受けるためには、まずは事業者として承認される必要があります。細かな要件を満たし、申請を通すためには煩雑な書類の作成や手続きがあります。特に法律や税務に関する知識が求められるため、知識を得ることからスタートすることに難しさを感じる事業者が多いようです。   申請後   申請が通り企業内保育の事業者として認められると、保育園の開設に向け具体的に準備を始めます。保育園の運営に必要な保育材料や備品の調達、運営計画の作成、そして保育士や園児の募集など対外的な仕事も含まれす。この時期は、消防やハローワーク、保険会社、園児の入所に関する申請業務などが発生するため、同時に様々なことを行う必要が出てきます。   開設後   保育施設が開設し運営が始まると、日々の保育はもちろんのこと職員の労務管理や季節の行事に向けた準備など、多くの業務が発生します。その他監査への対応や毎年の申請、経営に関する調査や園児募集、保護者への説明なども必要になります。   以上のように、開設についての申請内容は多岐にわたっています。また、届出制ではないため、小さなミスや不足についても細かくチェックする必要があり、開園までに間に合わないことも出てきます。自社のスタッフでできないこともありませんが、申請のノウハウを持つコンサルタントやサポート会社を活用し、効率的に開設することも選択肢の一つです。 運営の全てを他社に任せると、運営スキルが備わらない...

ゲート・サークル・パーテーションで保育園・幼稚園の保育室を仕切る

ゲート・サークル・パーテーションで保育園・幼稚園の保育室を仕切る

日常保育の中では保育室内で仕切りが必要になる場面が多々あります。特に未満児クラスでは必要不可欠なゲート・サークルなどはどのような目的で、どんな使い方があるのでしょうか。目的別にぴったりなゲートやサークルなど、商品もあわせてご紹介します。 保育室を仕切るメリットと目的とは? 3歳未満児クラスの子ども達はまだ幼く、保育士の指示を理解することができません。また、体の機能が未発達なため安全な保育室の中であっても危険が伴う場所もあります。保育士はしっかりと子どもたちを見守りながらも、さらに安心し保育できることや、子どもも快適に過ごせることを目的にしたとき、仕切りは欠かせない保育用品でしょう。目的別に使い方を見ていきましょう。 子供の安全・安心の場を確保する【0歳児・1歳児・2歳児】 3歳未満児クラスの中でも0歳児や1歳児は月例による成長の差が大変大きいものです。同じ部屋で過ごしていてもまだ眠ってばかりの子ども、ハイハイの子ども、つかまり立ちのできる子ども、立ち歩き、時には走る子どもも同じ場所に存在します。腹ばいやハイハイの時期の子どもと、小走りができる子どもとを一緒の場で保育するときに役立つのがサークルです。 まだ動き回れない子どもをサークルの中で保護しながら保育をすることで、安全に見守ることができます。つかまり立ちの子どももサークルにつかまって移動することもできます。保育士がしっかり見守っていても、動き回れる子どもがいつ転んだり倒れこんできたりするかわかりません。そのような環境で保育にあたるよりは、保育士も子どもも安全・安心して過ごせることが大切です。 子ども同士の衝突を避ける 同じような発達・月齢の子ども同士であっても、やってみたい遊びが違うこともあります。室内遊びのときは、違う遊びをしている子ども同士の衝突や混乱を防ぐ目的でゲートや仕切りを使うことも大変有効です。静かに過ごす絵本やお絵描き・折り紙やままごとなど、動的な動きになりやすいブロック遊びや紙飛行機づくりなど、子どもの動き方が違う遊びを並行して行うときは、ゲートや仕切りが衝突やケガの防止に大変有効です。 おもちゃの散乱を防ぐコーナー遊びに ブロックやおままごとなど、細かなパーツが散乱しやすい遊びは、コーナー遊びとして仕切りをつけ遊ばせることで子どもたちは落ち着いて遊ぶようになります。集中して遊びに没頭できることが、小さな子どもには大切な時間です。また、様々な玩具が保育室中へ広がるのを防ぐことができるので、片付けがしやすく時間が有効に使えます。 3歳未満児クラスだけではなく、3歳以上児クラスでも年齢に関係なく使うことができますね。   【目的別】ゲート・サークル・パーテーションの選び方 このように、ゲートやサークル、仕切りは年齢に関係なく保育園のような集団生活の中では非常に有効です。子どもたちの生活や遊びをスムーズに進めるために、どのような商品が最適なのか見ていきましょう。 未満児クラスで0歳児と未満児を分けて仕切り安全の確保 まだあまり動きがない0歳児のお昼寝や、日中過ごす場所として設置するには、子どもが内側から周囲を見渡すことができるものが良いでしょう。お昼寝をしたりハイハイをしたりすることを考えると、床にふんわりとした敷物があるといいでしょう。ずれると危険があるので、固定されたものであれば尚良いでしょう。使わないときはコンパクトに収納できたり、清潔を保ちやすい商品などを選びましょう。 危険な場所から遠ざける 調乳室や階段など好奇心旺盛な子どもはどうしても危険なところが気になるものです。好奇心の旺盛な子どもはドアがないところや、階段の登り口などへ向かいやすいものです。また、保育士の目が届きにくい場所であり、階段は危険な場面があっても間に合わず落下事故につながる可能性もあるでしょう。その場合はゲートが最適です。壁へ傷をつけず取り付けられるものは、必要がなくなった場合でも簡単に取り外すことができて便利でしょう。 →ゲートを探す 落ち着いてゆっくりと遊べる環境を用意...

お昼寝保育はどのくらい?午睡中に保育士が気をつけるポイント

お昼寝保育はどのくらい?午睡中に保育士が気をつけるポイント

保育園生活の中で大きな時間の割合を占める子どもたちの「お昼寝」。園によってはしていない園や、年長になれば就学間近になるとお昼寝をしない園もあります。お昼寝はそもそもなぜしているのでしょうか。また、お昼寝をさせるときに保育士が注意しなければならないこととはどんなことでしょうか。今回は保育園のお昼寝ついて掘り下げてみましょう。 お昼寝中に保育士が気を付けるポイントとは?   お昼寝の時間は、特に未満児や乳児が事故で亡くなるケースをよく耳にします。お昼寝の時間は子どもが眠ることで少し手が離れるため、打ち合わせや掃除、整理整頓や事務仕事の時間として充てている園も多いのではないでしょうか。ですが、お昼寝している子どもから目を離すことなく、事故防止のためしっかり見守ることが大切です。お昼寝中の事故防止のためにも保育士は交代しながらも、5分おきに呼吸や寝姿の確認をすることが必要です。 特に乳児のうつぶせ寝に関しては、すやすや眠っているように見えて実は亡くなっていたという事例があります。寝付くときにはうつぶせでも、眠った後は仰向けにすることを国も推奨しています。特に入園間もなくの時期であり、子どものストレス度合いが高く、保育士も子どもの発達や性格をまだ把握しきれていない時期や、季節の変わり目である11月に特に事故が起きやすいというデータが出ています。 保育士は小さな子どもの命を守るべき現場であることを、一人ひとりの保育士が自覚を持ち保育に当たることを忘れてはいけません。 お昼寝中に気を付けることとは? お昼寝の時間は子どもだけにしないことが大前提です。必ず保育士がそばにつき、記録を取りながら全身のチェックを行いましょう。保育中にはなかなか全身のチェックを行うことは難しいものです。体に傷やあざなどがないか、足や手の爪の状態を把握しておきましょう。お昼寝中のチェックを習慣づけることで、保育中の変化に気づくことができるようになっていきます。   また、呼吸チェックをすること、うつぶせ寝を仰向けにすることなどを5分おきに行いましょう。この時一緒に注意したいことは、周辺に柔らかな布や布団がないか、ぬいぐるみなどがないか、ひもや子どもの衣類がないかなど、呼吸を妨げる恐れのあるものが周囲にないかチェックします。   お昼寝は食後に行われることが多いので、口の中に食べ物が残っていないかももチェックしましょう。意外と食べ物が残っていたり、小さなおもちゃを口の中に入れていたりと思わぬことがあるものです。 0歳児などの乳児は一斉にお昼寝をすることはなく、個々のリズムでバラバラにお昼寝をします。保育園にいる間に二度眠る子どももいるでしょう。チェックした時間や状態は必ずメモに残すようにしておきましょう。また、こういったお昼寝時のチェックをしていることは、保護者にも必ず伝え、家庭でも意識してもらうようにしましょう。 保育園でお昼寝をするメリットとは?   保育園で子どもがお昼寝をするメリットとはどんなことがあるでしょうか。 子どもの年齢が小さければ小さいほど、元気に活動できる体力には限度があります。午前中の活動や日々の疲れをとるため、また、ぼんやりしてしまうことで注意散漫となり起こりうる事故やケガをなくすため、さらには家庭での夜の睡眠不足を補うことができるメリットがあります。お昼寝をすることで夕方から夕食までの間に眠ってしまうことなく、夜もぐっすり眠ることができ、生活のリズムが整います。また、しっかり眠ることで体も頭もすっきりするため機嫌よく元気に活動することができます。 このように子どもへのメリットがもちろん大きいのですが、その他にも子どもがお昼寝をしている間に保育士がお便り帳をはじめとする事務仕事に向かえる、職員同士の打ち合わせができる、教材の準備や整理整頓ができるなど、様々な業務に対する時間を設けることも目的のひとつとされています。もちろん、交代で子どもの様子は見守っていますが保育園は子どもを預かる時間が長く、シフト制であることが多いため、様々な事務仕事や職員間の打ち合わせを持つ時間が取りにくく、全園児が降園した後となるとかなり遅い時間からのスタートとなってしまいます。お昼寝の時間を利用した保育士業務や打ち合わせはなくてはならない時間になっているのが現状です。 乳幼児突然死症候群(SIDS)にならないために 乳幼児突然死症候群は、何の予兆もないままに、主に1歳未満の健康な乳児に突然死をもたらすもので、窒息などとは違う病気症状です。厚生労働省では統計を取り、12月以降の冬期に発症しやすい傾向があることがわかりました。平成30年には60名(概数)の乳幼児がSIDSで亡くなっており、乳児期の死亡原因としては第4位となっています。...

【企業主導型保育事業】保育士の必要人数は?保育所の開設に必要な広さは?

【企業主導型保育事業】保育士の必要人数は?保育所の開設に必要な広さは?

企業主導型保育事業はどれくらいのスタッフが必要なのか? 企業主導型保育事業は、認可保育所並みの職員配置基準となっています。保育士資格を持っていないスタッフの場合も、研修の修了が必須となります。保育士を中心としたスタッフの人数について詳細を見ていきましょう。 保育士(保育従事者)のスタッフ人数 乳児・おおむね3人につきスタッフ1人 満1歳以上満3歳に満たない幼児・おおむね6人につきスタッフ1人 満3歳以上満4歳に満たない児童・おおむね20人につきスタッフ1人 満4歳以上の児童・おおむね30人につきスタッフ1人 上記の区分に応じた数の合計に「1」を加えた数以上の保育従事者を配置することが必要です。(時間帯に限らず、最低2人のスタッフの配置が必須)また、スタッフの半数以上は保育士を配置し、保育士資格を持たない保育スタッフは「子育て支援員研修」などの地方自治体などが行う研修を受けなければなりません。 嘱託医・調理員のスタッフ人数 企業主導型保育事業を実施するにあたり、嘱託医は必ず配置しなくてはなりません。 嘱託医は、小児科や内科に関連のある医療機関に依頼することが望ましいです。嘱託歯科医については、望ましい人員としての位置付けとなっていますが、歯科検診の受診は必須事項となっています。また、調理スタッフについては、 利用定員 40 人以下の施設・1 人 利用定員 41 人以上 150 人以下の施設・...

保育園・保育施設の開設に必要な備品をカタログリストから揃える

保育園・保育施設の開設に必要な備品をカタログリストから揃える

<保育のカタログ>は新規の開園でも備品・設備を揃えやすい 保育園や保育施設の開設を新規に行うとき、様々な保育用品や備品の準備が必要です。忙しい日々でお店に出向いたり取引先に来てもらい時間を作って選ぶのも大変なことではないでしょうか。インターネットであれば時間のあるときに見たり、保存して検討したりが可能です。 <保育のカタログ>なら、カテゴリーごとに商品が分かれていて必要な商品が見つけやすいのが特徴です。また、アイテム数が豊富で、今後2万点以上の商品が揃います。     保育用品は中古よりも新品がおすすめ 保育園の開設に伴う費用は計り知れません。不動産に始まり、内装工事費、広告宣伝費、人件費など出費がかさみます。備品についても事務用品からパソコン、保育備品である机や椅子、おもちゃ、絵本など幅広く準備が必要です。少しでも経費を抑えたいため、保育用品を中古品でそろえてしまいたくなりますが新しいものを揃え気持ちよくスタートしたいものですね。 また、事務用品なども保育士が実費で用意することのないよう、必要なものは園で用意していきましょう。せめて子どもたちが触れるものだけでも新品で揃えたいものですね。例えば机や椅子、ロッカー、おもちゃや絵本、掃除用具や整理棚などは新調しましょう。新しい保育園だと期待して入園してくる親子もいます。園児や保護者だけではなく職員も気持ちの良いスタートを切れるのではないでしょうか。 カタログリストから備品を探す 保育備品を購入する際は、どういったところから購入するでしょうか。例えば取引先やご縁のある業者さんにお願いすることがあるかもしれません。または、通信販売などを使うこともあるでしょう。インターネットを使って商品を検索したり見比べたりすることは、時間の短縮にもなり、他の職員との情報共有もしやすくなります。また購入者の口コミや使用感を検索することもできますね。ぜひともカタログリストのある保育用品販売サイトを活用し、備品探しと購入を検討しましょう。 保育用品の取り扱いサイトには、様々な商品が掲載され分かりやすく分類されています。 保育用品 遊具 乳児用品 園児服 総合的な学習 お散歩カート ≪ 関連記事 ≫【お散歩カート】幼児・園児を安全に移動させるのに役立つ保育園の備品...

企業主導型保育事業は園児の募集と保育士の定着が成功のポイント

企業主導型保育事業は園児の募集と保育士の定着が成功のポイント

企業主導型保育事業の成功するポイント 平成28年度に企業主導型保育事業の制度がスタートし、2020年4月で4年が経過します。平成30年度企業主導型保育事業助成決定一覧によると、全国で3,781<の企業主導型保育施設が開園しています。 出典:公益財団法人児童育成協会/平成30年度企業主導型保育事業助成決定一覧 また会計監査院の調査結果によると、開園後1年以上経過している173施設のうち1年以上にわたって定員充足率が50%未満と、低調な状態が認められた施設が72施設ありました。調査対象の41%を占める結果となっています。定員充足率が10%未満の施設も8施設あり、厳しい状況を現す結果となっています。 出典:会計検査院/企業主導型保育施設の整備における利用定員の設定等について 園児募集のポイント 企業主導型保育事業を運営していくためには、園児確保は必須です。市町村から入所を決定される認可保育園と違い、企業主導型保育は自園で園児確保を行わなければなりません。他の保育事業に比べると、まだまだ新しい仕組みであるため制度や保育内容やサービスについてわかりやすく説明し、効果的に園児を募集することが必要となります。 園児を集めることができないと収益化できない 園児の人数によって助成金の額が決まるため、園児が集まらない限り収益化することができません。そして、園児数が定員に満たない場合でも入園してくるを見越して、定員に対する保育士数を確保する必要があります。そのため、収益化以前に赤字になってしまい、資金繰りがままならなくなる。ということもありますので、園児の確保は非常に重要と言えます。 保育士乳児と1歳児でそれぞれ2名の定員割れが生じた場合の、運営費による収益の違いを見てみましょう。 例 東京都特別区、定員20名、保育士比率100%、1日11時間開所、週7日未満開所、中小企業事業主が設置する事業所の場合・乳児5人、1歳児5人、2歳児5人、3歳児5人、園児が集まった場合 乳児 256,400円×5人=1,282,000円(月額) 1歳児 171,640円×5人=858,200円(月額) 2歳児 171,640円×5人=858,200円(月額) 3歳児 108,980円×5人=544,900円(月額)...

保育園の室内遊び|0歳、1歳、2歳、3歳、4歳、5歳の年齢別の遊び方

保育園の室内遊び|0歳、1歳、2歳、3歳、4歳、5歳の年齢別の遊び方

保育園生活では一日の活動のなかで中心となる「設定保育」という時間帯があります。登園し、朝の会などを終えた午前10時くらいから活動がスタートします。年齢やその日の子どもの体調や天候に合わせて30分から多いときは1時間半ほど、目標やねらいをもった活動を行う園が多いようです。今回は年齢別に楽しめる室内遊びについて、ご紹介しましょう。 室内遊びをするのはどのようなときか? 保育園での遊びのほとんどは、外遊びを行うことが多く、園庭で過ごしたり散歩に出かけたりし、五感への刺激を通してさまざまな成長を促すことを目的としています。また、開放的な雰囲気の中では子ども同士のトラブルやケンカが起きにくく、仲間意識を高め、譲り合いや一緒に遊ぶことの楽しさを学びます。 ですが、雨の日や気温が高い日・低い日、体調不良の子どもが多い日、保育士の欠勤が多く人出が足りないときなどは、出かけることができません。そのため室内での遊びが主な活動となります。室内はそのクラスの保育室か、お遊戯室・体育室などになるので活動内容は限られますが、保育士は年齢や季節を考慮しながら、ねらいを持った室内遊びを行っています。 年齢別に室内遊びの内容を見ていきましょう。 年齢別の室内遊び【集団遊び】 室内遊びの中でも、子どもたちが心も体も充実させながら遊べる「集団遊び」。ルールのある遊びや繰返し遊ぶことで楽しさを味わうことを目的にしています。 0歳~1歳児の集団遊びとは? 0歳児や1歳児はまだ友達と関わって遊ぶことは難しい年齢です。それでも保育士と遊ぶことを通してクラスの友達と同じ遊びをしている一体感を感じることはできます。簡単な遊びを繰返し行うことで、楽しさのほかに安心感をもたらします。また、人と関わることを通して特に担当の保育士との信頼関係を築くことを目指します。 かくれんぼ 物陰に隠れたり、バスタオルをかぶったり、みんなで隠れて鬼役の保育士を脅かしたりします。 おいかけっこ まてまてー!!と保育士に追いかけられて逃げたり、保育士を追いかけたりして遊びます。 園内の探検ごっこ 「今日はオレンジ色のものを探しに行こう」などと保育士が働きかけ、園内を探検します。 しっぽ取りゲーム ズボンやスカートのウエストゴムにビニールひもや紙テープをつけ、取られないように逃げたり、友達のしっぽを取ったりして遊びます。 簡単な遊びを繰り返したり、アレンジしたりし馴染みの遊びと少し新しい遊びをしながら集団生活の楽しさや友達・保育士の存在を意識していきます。まだまだ一人での遊びが楽しく、集団で遊ぼうとしない子どももいますが、焦らず見守ったり時々は誘ったりもしていきましょう。 2歳~3歳児の集団遊びとは? 友達を意識し仲良く遊びながらもケンカをし、相手にも気持ちや意思があることを知る年齢です。集団遊びではトラブルが絶えまなく続きますが、ケガにつながらないように見守ることが大切です。保育士が仲立ちとなって、子ども同士の言い分を聞き、お互いの気持ちを丁寧に伝えていきます。この頃の子どもは、遊びを通して友達や保育士に対する意識が高まる時期でもあります。...

保育園の外遊び|0歳、1歳、2歳、3歳、4歳、5歳の年齢別の遊び方

保育園の外遊び|0歳、1歳、2歳、3歳、4歳、5歳の年齢別の遊び方

保育園生活にとって外遊びは欠かせない時間です。子どもの体と心の健やかな成長を促し、数多くの刺激を与え、集団生活の中にあって開放的な外遊びの時間。保育士はどのような準備とねらいをもって活動したら良いのでしょうか。外遊びについて、考えてみましょう。 保育園生活での外遊びの大切さとは? “第1章1-(4)保育の環境 保育の環境には、保育士等や子どもなどの人的環境、施設や遊具などの物的環境、更には自然や社会の事象などがある。保育所は、こうした人、物、場などの環境が互に関連し合い、子どもの生活が豊かなものとなるよう、次の事項に留意しつつ、計画的に環境を構成し、工夫して保育しなければならない。” 出典:保育所保育指針解説/厚生労働省 子ども一人ひとりの成長を促すため、保育所や周辺の環境を使って豊かな経験の場を与える必要があります。その中で大きな役割を持つのが、戸外遊びです。保育士は子どもと関わる全てのことにねらいや目的を持った関わりをしています。特に戸外遊びでは、園内では経験させることのできない自然環境や開放的な空間で、さらなる遊びを広く深く展開していくことが大きなねらいでもあります。 子どもたちは家庭環境や一人ひとりの成長発達の度合いも違います。集団生活でのストレスも多くあることでしょう。ですが、外へ出かけ自然に触れたり、園外の空気を吸ったり体を動かしたりすることで、開放的な気持ちになり、ストレス発散にもなります。また、友達や保育士との関わりを楽しみ、遊びもさまざまな方向へ展開していくことでしょう。 体力もつき、心だけではなく体の成長発達も促します。保育園生活にとって、外遊びはなくてはならない大切な保育のひとつなのです。 年齢別に見る外遊びの内容とねらい 年齢によって外遊びでの過ごしかたやねらい、注意すべき点は変わってきます。年齢別に内容を見ていきましょう。 0歳~1歳児 0歳~1歳の子どもはまだ歩くことができないのでベビーカーなどに乗せて日光浴や外気浴が目的となるでしょう。また、歩くことができる子どもは保育士と手をつないで歩くことを楽しみましょう。暖かな季節であれば、敷物を持って公園で過ごすのもいいですね。時間はその日の気温や子どもの体調に合わせて臨機応変にしますが20~30分くらい過ごすのが適当です。 公園では天候の変化や、ハチ・やぶ蚊などの害虫、公園にいる人など、さまざまなことに目を配り、安全に留意します。 2歳~3歳児 2歳になるとできることが増え、その分保育士が留意しなければならないことも増えてきます。友達や保育士と手をつなぐのを嫌がる子どももいるでしょう。そんな時はマンツーマンで対応しながら、少しずつ友達と集団で動くことの大切さを伝えていきます。戸外では40~45分くらいは持続して遊ぶことができるようになり、自然現象や草花、虫などに興味を示し、簡単な鬼ごっこなどのルールのある遊びを楽しめる子どももいます。保育士は子どもの発見を受止め、楽しく遊べるように盛り上げ役となり、一緒に多くの共感をします。 遊具のある公園では起こり得るさまざまなことを想定し、ケガにつながらないよう見守ります。 4歳~5歳児 集団生活がしっかりと身に付き、クラスごとでの移動や、集団で遊ぶことが可能になります。一人で遊ぶことから始まり、少人数のグループでの関りや、クラス全体でのルールのある遊び、目的のある行動も楽しめるようになります。散歩に出かけるのだけではなく、「春を見つけに行こう」「手つなぎ鬼をしに行こう」「サッカーをしよう」など、その日のテーマを決めて出かけることも大変喜ぶようになります。 散歩として歩くことが目的の時は、目的地を遠くまで設定し、体を鍛え体力の増進を目指すこともあります。4~5歳児になると1時間ほどは外遊びが可能です。それでも子どもの体調や天候に合わせ、無理や危険のないように配慮します。 戸外遊びでの注意点とは?...

【企業主導型保育事業】 企業側の保育事業を始めるメリット・デメリット

【企業主導型保育事業】 企業側の保育事業を始めるメリット・デメリット

企業主導型保育事業とは 現在、全国で3,000か所を超える企業主導型保育事業は、仕事・子育て両立支援として、平成28年度に創設されました。 離職の防止、就労の継続、女性の活動等を推進し、企業を支援し従業員が働きながら子育てしやすい環境を整えるための事業です。 内閣府による、企業主導型保育事業の目的は3つです。 ①多様な就労形態に対応する保育サービスを拡大すること ②保育所待機児童の解消を図ること ③仕事と子育ての両立に資すること   企業等が従業員のための保育施設を設置する場合に、整備費・運営費を助成する制度であるため、企業として、子ども・子育て拠出金を負担していることが条件となります。 認可保育園と比較すると、多様な就労形態に対応した保育サービスの提供が可能です。また、従業員の児童に加えて、地域枠の設定が利用定員の50%以内で行えることも、特徴の一つです。 複数企業による共同設置・共同利用が可能です。 企業の特色・メリットを活かした事業展開を図ることができます。 募集状況【令和元年6月27日更新】 平成31年3月31日現在の企業主導型保育事業助成決定は、3,817施設、定員86,354人分となっています。「助成決定一覧」の施設のうち、「運営開始月」が令和元年7月以前となっている施設は、3,376施設、定員73,680人分です。 現時点で、令和2年度の新規事業については募集されていません。  公益財団法人 児童育成協会より 企業主導型保育事業のメリット 運営費・整備費について認可施設並みの助成 開園にあたっては、運営費・施設整備費について、認可施設並みの助成が受けられることも、企業主導型保育事業のメリットの一つです。子ども一人あたりの運営費としては、...

乳幼児突然死症候群(SIDS)の予防と原因|午睡中・お昼寝保育の死亡事故を防ぐ

乳幼児突然死症候群(SIDS)の予防と原因|午睡中・お昼寝保育の死亡事故を防ぐ

午睡中の乳幼児突然死症候群(SIDS)とは? 乳幼児突然死症候群(SIDS:Sudden Infant Death Syndrome)は、それまで元気だった赤ちゃんが、事故や窒息など何の前触れもなく、睡眠中に突然死亡してしまう病気です。原因が特定されていないことと、事前に予知できないことが特徴で、窒息や心疾患による死亡とは明確に区別されています。厚生労働省が出している『乳幼児突然死症候群(SIDS)診断ガイドライン(第2版)』には、『それまでの健康状態および既往歴からその死亡が予測できず、しかも死亡状況調査および解剖検査によってもその原因が同定されない、原則として1歳未満の児に突然の死をもたらした症候群』と定義されています。平成30年には60名の乳幼児がSIDSで亡くなっています。乳児期の死亡原因としては第4位となっています。 厚生労働省普及啓発用リーフレットより 保育園側でできる予防対策 保育園において午睡中の死亡事故が起きた際は、解剖や調査が行われ、原因を解明していくことになります。その結果、乳幼児突然死症候群(SIDS)と診断されるケースもあります。内閣府子ども・子育て本部の「平成30年 教育・保育施設等における事故報告集計」の公表及び事故防止対策についてを見てみましょう。 これによると、保育所の死亡事故は認可園で2件、家庭的保育事業で1件、認可外で6件となっています。そのうち、睡眠中の事故が認可園で1件、家庭的保育事業で1件、認可外で6件となっており、全て原因が未確定・不明でした。その中にはSIDSの疑いも含まれていることでしょう。安全に命が守られるはずの場所での事故は、あってはなりません。午睡中のSIDSを防ぐために保育園としてできることは以下の3つだと考えられます。 定期的に呼吸を確認する まずは、定期的に一人ひとりの呼吸の状態を確認することです。作業になってしまうことなく、チェックリストやマニュアルに沿って、丁寧に観察することが必要です。SIDSは窒息事故とは分けて考えられていますが、突然呼吸が止まることが、死亡の原因と考えられています。 保育士の負担を軽くできる、保育所用ベビーセンサーの活用を検討する事も良いでしょう。 →ベビーセンサーについて詳しく見る。 うつぶせ寝で午睡しない 乳幼児突然死症候群(SIDS)は、「うつぶせ寝」と「あおむけ」のどちらの体勢でも発症します。しかし調査結果では「うつぶせ寝」の際にSIDSの発症率が高いと出ています。 教育・保育施設等における事故報告集計より   平成24年から7年間で、睡眠中の死亡事故のうち「うつぶせ寝」によるものは31件もありました。「うつぶせ寝」による発症についての明確な原因は発表されていませんが、「寝かせる時だけだから」と、うつぶせ寝にすることも避けたほうが良いことは事実です。また「あおむけ」に寝かせることで、午睡中の様子を丁寧に観察することできます。さらに、仰向けの睡眠は枕や布団による窒息事故を防ぐことにも繋がります。寝返りができるようになると、自然と「うつぶせ」になることもありますが、その際は顔色や呼吸の様子、表情などをさらに細かく確認するようにしましょう。 柔らかな午睡寝具で眠らせない...

保育園でできる防災対策|災害時に備えて保育所でできること

保育園でできる防災対策|災害時に備えて保育所でできること

災害大国・日本。毎年台風や地震、またはそれによって引き起こされる様々な災害が後を絶ちません。大切なお子さんの命をお預かりしている保育園は、しっかりとした対策と備えをしておくことが必要です。具体的にどういった対策や備えが必要なのか考えてみましょう。 保育園側でできる防災対策とは? 2011年3月11日におきた「東日本大震災」をふまえ、全国保育協議会(社会福祉法人 全国社会福祉協議会)は、「東日本大震災に学ぶ」~子どもたちを災害から守るための対応事例集~を作成しました。この事例集は、実際の震災時に子どもたちへ行った保育園や保育士の対応事例を記載したものです。子どもの生命保持、連絡方法、避難場所で保育士が専門職としてできる対応と、時間が経って見直した後、改善点として考えられたことがまとめられています。災害対応について考える時、保育園の運営側はもちろん、職員すべてが熟読し、自分たちの地域や保育園に合った方法を考えていきましょう。   「東日本大震災に学ぶ」~子どもたちを災害から守るための対応事例集/全国保育協議会より 運営側で役割を決めておく 保育園の中での役割分担をあらかじめ決めておくことが一番大切なことです。 いざという時に落ち着いて対応できるよう、避難訓練などでシミュレーションを繰り返しましょう。 災害の種類に応じた避難・対応 災害が起こった時間帯別の対応 災害が起こった場所に応じた対応   まずは最低限でもこれだけは、フローチャートとして作成し、災害マニュアルに記載しておきましょう。また、マニュアルがあっても緊急時には優先順位を探すのに時間がかかるため、簡易的な緊急対応マニュアルを作成しておくこと、エプロンのポケットに入るサイズの小さなマニュアルを作成しておくことなども必要です。子どものそばにつく、運営側との連絡を取る、保護者の連絡をする、持ち出すものの用意をする、自治体との連絡を取るなど、担当などを決めておきましょう。また、それぞれの担当任せとせず、実際にどういった動きが必要か全員でシミュレーションし、問題点や抜け落ちていることがないか、確認しておくことが大切です。 避難訓練を定期的に行う   避難訓練は、災害が実際にあったときも落ち着いて行動するための訓練です。決して、子どものためばかりの訓練ではありません。ついつい毎月の「お集まり」の感覚で、事務的に淡々と行い、集まるだけに終わってはいないでしょうか。避難訓練は、災害時のシミュレーションをする大切な機会となります。子どもの動線や避難経路の見直し、起こりうる状況の想定、子どもがぐずって歩かなくなったときの役割分担など、職員や保育士は実際を想定しながら行うことが大切です。また、集まって終わるだけではなく、子どもの意識を高めるためにもできることがあります。 実際の地震や台風などの映像を見る 防災頭巾をかぶるなど、慣れておく ガラスに見立てた卵の殻の上を歩く...

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