上下関係の厳しさ=モラハラ・パワハラになりやすい
保育園での勤務は、外の社会とのつながりが保護者など限られたものしかなく、どうしても閉鎖的になりがちです。 経験の差が1年しかなくても上下関係が厳しく、パートと正職員との差もあります。 こういったことが、保育士同士で態度や言葉の端々に出てしまうことからモラハラ・パワハラになりやすいと考えられます。 また、園長をはじめとした事務局長、主任なども長く勤務することでそういった環境に慣れてしまうため、良くないと分かっていながら変えようとしない風潮もありがちです。 新しく入った職員や保育士は、そういった園の独特な雰囲気がつかめず、人間関係に悩みを抱き、モラハラやパワハラを受けていると一方的に感じてしまうこともあります。 園の風潮だからとモラハラ・パワハラと意識せず指導が厳しくいきすぎてしまうことも多くあります。
どんなハラスメントがあるのか? 実例二つ
それでは、どういったハラスメントが実際の現場であったのか見ていきましょう。保育園でのパワハラ・モラハラ実例/保育士3年目・Aさん
先輩保育士の機嫌によってその日の保育や話しかけるタイミングに気を付けなければならない、うまくいかなければもちろん叱られ、うまくいっても嫌味を言われることも……。
報告・相談をしなければうまくできなかったり準備不足のことがあっても手助けをしてくれない時もありました。
また、上手くできても面白くないようで無視されることもあります。
パート保育士には、責任がないと言って子どもたちと関わせることは一切しない園もありました。責任は自分たちにあるのだからパート保育士は保育の下準備や掃除などの雑用だけをさせていました。保育士資格がなくてもできるようなことばかりで、パートさんはとても辛そうで、入社してもすぐ退社してしまうことが多かったです。
このように、人と関わること、コミュニケーションを取りながら仕事をすることが多い保育士ですが、モラハラ・パワハラと受け取れる行為がクラス内で行われるため、園全体では把握できず、された方も誰に訴えて良いかわからず、今後は仕事がしにくくなるため耐えていることが多くあります。
結婚・出産・有給など当り前のことが言い出しにくい/保育士6年目・Bさん
保育士は今も女性が多く、保育園内も女性が中心となって勤務していることがほとんどです。そのため、出産、結婚などももちろん多くあります。
ですが、さずかり婚などの場合は特に突然のことのため、学期途中などだと言いにくく、報告をしてもあまりいい顔をされない同僚もいました。
おなかがどんどん大きくなるのにも関わらず園内で報告をさせてもらえない保育士もいました。報告をすることで前例ができ、他にも広がると困るという園側の思惑です。
また、結婚も同様で、クラス担任を持っている場合は、年度末が来るまで結婚できなかったり新婚旅行のための休暇を取ることもなかなか難しいものがありました。
有給休暇の申請もしにくく、お盆休み、お正月休み、土曜日などに休暇が欲しくても、先輩保育士が優先だったり、新人だと有休をとること自体が生意気だと言われたりし、有給休暇とは名ばかりのことが殆どです。
このようにプライベートな権利がなかなか通用することがなく、辛い思いをしている人はたくさんいます。