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【感染症予防対策】保育園・幼稚園で秋冬に流行りやすい病気

【感染症予防対策】保育園・幼稚園で秋冬に流行りやすい病気

感染症予防についてどのような対策を行っていますか? 保育園・幼稚園は集団生活なので感染症はすぐに広まってしまいます。ここでは子どもが起こりやすい感染症と予防法を知り、流行しないための対策や方法を考えてみます。

保育園で蔓延しやすい病気・感染症とは?

ゆっくりの集団生活の場は、様々な感染症が蔓延しやすいものです。 保育園や幼稚園ではどのような感染症が流行しやすいのでよろしくお願いします。 特に秋から冬にかけての感染症を具体的に見ていきましょう。

水ベラ瘡とはどのような感染症ですか?

水疱瘡は、「水痘」とも呼ばれ、「水痘帯状疱疹ウイルス」というウイルスによって引き起こされる発疹性の病気です。 症状としては、皮膚や口の中に湿疹ができ、その後強いかゆみを伴い水疱が表出します。全て水泡がかさぶたになると完全な治癒となります。 空気感染、飛沫感染、接触感染により広く、その潜伏期間は感染から2週間程度と言われています。学校安全保健法によると、水疱瘡の場合、出現したすべての発疹がかさぶたになるまでは出席停止となっています。 水疱瘡を発症してからカサブタになるまでの期間は7~20日程度です。

水疱瘡の治療法と予防は?

治療法は特になく、自然に治癒していくのを待つことになります。発熱やかゆみに対する対処療法を用います。

予防法
予防法としては、水痘ワクチンを受けることです。 2014年から定期接種となったワクチンで、接種を受けることで深刻な水痘をほぼ100%予防できます。 また、2回の接種により軽症 水痘も含めてその発症を予防できると考えられています。 定期接種のため無料で実施することができます。

出典:水痘/厚生労働

インフルエンザ

インフルエンザとは、インフルエンザウイルスを病原とする気道感染症です。 ウイルスはA型・B型・C型・D型の4種類があり、ひとがかかるのはA型とB型です。 風邪の症状と違い、38℃以上の高熱、頭痛、関節痛み・筋肉痛、全身のだるさ(倦怠感)などの症状がすぐにすすみ、さらには同時に現れる特徴もあります。

インフルエンザウイルスの治療法と予防は?

主な治療法は、抗インフルエンザウイルス薬の使用です。 抗インフルエンザウイルス薬は、インフルエンザの発症から48時間以内に使用することが有効で、ウイルスがより多くの集中効果と体外に排出されるウイルスの量を減らす効果があります。 その他の症状に関しては、対処療法が用いられればそれぞれの辛い症状に対しての薬を投与します。

予防法
予防法としては、インフルエンザの予防接種を受けることが一番効果的でしょう。その年に流行するインフルエンザを予想し、そのインフルエンザに合ったワクチンが作られます。 自治体によって接種が開始する時期が違いますが、接種を受けることが予防となります。

出典:インフルエンザ(総合ページ)/厚生労働   インフルエンザウイルスの治療法と予防は?

ノロウイルス・ロタウイルス

ノロウイルス、ロタウイルスは、それぞれのウイルスによる感染性胃腸炎です。秋から冬にかけて流行し、おなかの風邪とも言われています。ロタウイルスは主に感染しますが、ノロウイルスは全年齢で感染し、潜伏期間は1日〜3日ほどです。一般的には2日~7日で症状が治まります。 ≪関連記事≫ 保育園でのオムツ処理はどうする

ノロウイルス、ロタウイルスの治療法と予防は?

治療法としては、特に治療薬はありません。嘔吐をしている間は、何を飲んでも食べても吐いてしまうので脱水が心配ですが、吐き気が収まるまでは様子を見ましょう。落ち着いて経口補水液などの水分を摂ります。ロタウイルスにはワクチンがあります。流行して重症化しやすいウイルスを含む5種類のロタウイルスを弱毒化したワクチンで、4週間間隔で3回接種します。生後3か月半までに1回受け取り、生後32週(224日)までに接種を完了します。ノロウイルスに関しては、ワクチンはありません。 ノロウイルスは寒い時期の食中毒でもあり、感染者との間接的な接触(ドアノブに触れる、嘔吐物などからの空気感染)から感染するウイルス感染でもあります。

予防法
予防法としては、石鹸を使ってしっかりと手洗いすること、食品にはよく火を大事にすること、部屋の換気をしっかりすることなどでしょう。

出典:ロタウイルス/厚生労働省 感染性胃腸炎(特にノロウイルス)について/厚生労働省

溶連菌感染症

溶連菌感染症(溶血性連鎖球菌)は、A群β-溶血性連鎖球菌とも呼ばれる細菌がのどに感染し、上気道症や皮膚の化膿を伴う感染症です。 咽頭炎や扁桃炎、舌や体に小さく赤い発疹が現れ、高熱が出ます。潜伏期間は2日~5日、くしゃみや鼻水からの飛沫感染や、皮膚が触れたりタオルや食器などを共用したりすることから接触感染があります。

溶連菌感染症の治療法と予防は?

溶連菌感染症は薬をきちんと飲めば2日~3日で完治します。良くなったと感じても途中で薬をやめることなく最後まで飲み切りましょう。途中でやめて再発し気管支炎をはじめ様々な合併症を忘れません。

予防法
予防法としては、石鹸を使った手洗いの徹底、タオルや食器の提供を気にせず、感染者が近くにいる場合はマスクを着用することなどです。

出典:A群溶血性レンサ球菌咽頭炎とは/NIID国立感染症研究所

保育園で出来る感染対策や予防法とは?

保育園や保育士が知っておきたい、予防対策や蔓延を防ぐ方法、保護者への啓蒙や情報の共有などが大切になります。それぞれの方法を詳しく見て見ましょう。

保護者へワクチンの情報を伝える

ワクチンは、任意のものもありますが、定期接種のものもあります。保護者の中には情報が入っていないか、得ていても忘れている人もいます

手洗い・うがいの徹底

感染症の流行を防ぐため、コップタオルの共有は、ウイルスや感染を拡大させます。コップやタオルは個人のものを使用し、毎日交換しましょう。   手洗い・うがいの徹底

室温と湿度の調節

ウイルスは低温・低状態を好んで増殖すると言われています。理想的な室温は20度以上、湿度は50~60%です。 出典:インフルエンザQ&A/健康一時

保護者へ子どもの栄養と休養をしっかり摂れる啓発

栄養のあるものを食べ、ゆっくり休むようにすることが一番の予防です。仕事を持つ保護者のもと、子どもも忙しい思いをしており、食事がままならず、睡眠時間が遅いことも現代社会ではよくあることです。

保育室、おもちゃなどの消毒

コロナウイルスの蔓延で保育園でも徹底されるようになりましたが、その他のウイルス感染症予防のためにも保育室や保育用具、おもちゃなどの消毒をこまめに行いましょう。 特におもちゃを口に入れることの多い未満児クラスでは、繰り返し消毒を行う大切です

保健だよりを使って保護者へ情報共有

保護者は、仕事の忙しさ故に季節性の感染症や子どもの体調に関して、社会情勢や情報を把握していないこともあります。クラスだよりやお便り帳だけではなく、掲示物で出したり、臨時のお便りを出したり、朝の受け入れ時によく様子を聞いたり、様々な方法を取り入れて、園全体で流行の蔓延を抑えましょう。

まとめ

集団生活である保育園・幼稚園で流行しやすい感染症の中から、秋~冬の期間で特に流行する感染症についてお知らせしました。また、その予防法やワクチンについても紹介しました。保育のカタログ