普及の背景には、平成25年に厚生労働省が自動体外式除細動器(AED)の適正配置に関するガイドラインを公表したことがあげられます。平成30年には補訂され、自動体外式除細動器(AED)がさらに普及しました。実際に救命例が出てきていることもあり、今後も活用例が増えることが予想されます。
保育園も例外ではなく、子どもの安全を第一に考え、AEDの設置が進んでいます。
保育園でAEDを導入する際のチェックポイント
保育園でAEDを導入する際のチェックポイントは、導入方法の決定や緊急時に使えるようになるための講習の実施、担当者の決定、小児用パッドの用意などです。 特に導入方法については、その後の使用方法やコストにも影響するため、しっかりと検討する必要があります。AEDをリースか買取を決める
AEDの主な導入方法は、リースか買取の2つです。AEDを買い取る場合
本体だけで約20~40万円かかります。 さらに、消耗品である電極パッドとバッテリーも必要となります。電極パッドとバッテリーの費用はメーカーや機種、使用期限によって料金が変わりますが、5年で約5~6万円かかります。
AEDをリースする場合
予算も立てやすく、経費処理も簡単です。期間に関しては、メーカーの保証期間に合わせて、5年に設定されているメーカーが多いです。AED本体の耐用期間が8年のものあるため、長期間のリースも設定されていることもあります。
保育園の予算の状況や、経営方針、管理の方法などを考慮し、導入方法を決定しましょう。
AEDの耐用年数について
AEDは未使用であっても、耐用年数があります。機種によって約5~7年の設定となっていますが、動作確認やパッドの更新などのこまめな管理が必要となります。 毎日の仕事ではないため、担当を決めていても要領を忘れていたり、引き継ぎがうまくいかないことなども懸念されますので気を付けましょう。AEDの導入費用とランニングコスト
AEDは導入して終わりではなく、いつでも使える状態を維持・管理していくことが重要です。ランニングコストとして、電極パッドやバッテリー、メーカーによる点検などの費用がかかってきます。AEDを一括購入した場合
一括購入は初期費用はかかるものの、総額での費用は安くなります。 しかし、AEDの点検担当者がしっかりと管理をしないと、いざと言うときにうまく機能しないケースもあります。一括購入の場合、消耗品の期限管理や操作方法の確認などの徹底が難しく、使用できない状態になっていることもあります。また会計上は固定資産となるため、減価償却の対象になります。AEDをリースした場合
リースを選択した場合のメリットは、予算化しやすいことです。固定資産にはなりませんし、初期費用とランニングコストの負担が少ない形で導入することができます。 また「期間を限定して導入したい」という保育園にもおすすめです。契約内容については、それぞれのメーカーによって設定が工夫されています。 機種、サービス内容、料金、保守期間などをしっかりと確認した上で契約しましょう。 また、天災や盗難などに対する補償が用意をされていることもありますので、契約時に補償金の検討も忘れないようにしましょう。耐用年数があるのでリースがお得
AEDは精密機械であるため、耐用年数があります。AEDの法定耐用年数は4年となっていますが、大半のAEDの保証期間は、5年間となっています。 AEDは使用できる状態かどうか診断する自動セルフテスト機能が搭載されています。電極パッドの接続、バッテリの容量、電気回路などが自動で診断され、正常であれば青ランプが点滅する(機種によって異なる)作りになっています。管理の面でも、費用の面でも、リースがお得であることは一目瞭然と言えます。補助金や助成金が使用できるか自治体に確認する
AEDの設置には、まとまった費用がかかるため、自治体によっては補助金や助成金を出しています。AEDに関する補助金や助成金の種類にはおもに2つです。
1.各地方自治体が設けている公的な補助金・助成金
2.自治体以外が設けている助成金
自治体以外が設けている助成金とは「日本スポーツ振興センター」や「あんしん財団」などの事業財団が設定しています。いずれも企業や団体なども対象に含まれますが、地方自治体の補助金・助成金は保育園や自治会、地域の消防組織や商店街などが補助金・助成金を受けやすいです。そして事業財団による補助金・助成金は財団が取り組んでいる事業内容に即した活動を行っている団体が主な対象となります。例えば「日本スポーツ振興センター」ならスポーツ団体、「あんしん財団」であれば中小企業などです。
保育園で設置を検討する際は、それぞれの市町村にお尋ねすることをお勧めします。

